仕事道具にお金はかけてる? 設計エンジニアが投資している仕事道具
仕事を効率的に進めたり、楽にするためには、仕事道具に良いものを使いたいです。ですが、仕事道具は何を選べばいいか、参考にするにしても皆何を使っているのか、よく分かりません。
この記事では、設計エンジニアである私が普段使用している仕事道具を、参考として紹介しています。細かく分ければいくらでもあるのでしょうが、ここでは大まかな仕事道具に絞っています。
業種が限定的なのであまり参考にならないかもしれませんが、「仕事道具選びの参考になれば」という感じで読んでいただければと思います。
事務作業のハードウェア
デスクトップPC
メインの業務用PCです。個人事業主でプライベートPCも兼ねているため、データ管理とセキリティ対策はちゃんと行っています。
3D CADも使用しながら最低5年ほどは使うため、購入時のアッパーミドルクラスのスペックとなるように自分でパーツを選び、BTOのフルカスタマイズを購入しています。下記の 「PCワンズ」などは、自分でパーツを選べる人の場合、他BTOと比較して安くなるのでおすすめです。
現在は下記スペックのPCで作業しています。
OS | Windows11 Home 64bit |
CPU | Intel Core i7-12700 |
CPU FAN | Noctua NH-U12A-CH-BK |
マザーボード | MSI MAG Z690 TORPEDO |
メモリ | Crucial CT2K32G48C40U5 2セット |
GPU | MSI GeForce RTX 3060 Ti VENTUS 2X 8G OCV1 LHR |
SSD | Western Digital WDS100T3X0E Crucial CT1000MX500SSD1 |
電源 | Corsair RM850 2021 |
ケース | Fractal Design Define 7 Compact Black Solid |
モニターは、モニターアームを使いながら4枚ほど使用しています。
ノートPC
現場や相手打ち合わせ先など、出張先で使用します。DellやASUS、Microsoftの製品など比較しましたが、現在はHPの「Pavilion Aero 13-be」を使用しています。
個人的に重視する下記条件で探した中において、1番軽くバランス良かったためです。ただし、バッテリー持ちは半日なら余裕ですが丸一日はきついため、もうちょっとバッテリー良ければ大満足でした。
- サイズ:鞄に入りやすく、作業性損なわない13.3~15inchの間。
- 重さ:軽いほど良い。理想は1kg以下。
- バッテリー:長いほど良い。実働は公称値の半分程度と見て、公称値で10時間以上。
- CPU:CADを使える、且つバッテリー消費激しくない程度に良いスペック。
- ストレージ:最低128GB以上。外付けやクラウドで対応できるので拘り強くない。
- メモリ:16GB以上。
- 外部端子:HDMI、USB-C、USB-Aあること
複合機
役所へ提出が必要な書類の印刷や、紙でしか貰えない資料をデータ化しておきたいので、複合機も必須です。
私はデータメインの業務が多いのでA4複合機を使っていますが、使用頻度は多くないので安めの機種を使うようにしています。今はCANONの「PIXUD TS5430」です。
A3も取り扱いたい方は、A3複合機を選ぶのがいいでしょう。
各種事務道具
仕事はPCメインなのでほぼデジタルですが、簡単な計算やアイデアメモなどは紙で行っているので、ペンなどは机の上に常備しています。
関数電卓はスマホアプリでも十分なのですが、使い慣れているためか関数電卓の方が計算早いです。現在はSHARPの「EL-590T」を使用しています。
事務作業のソフトウェア
Microsoft Office
事務作業ソフトのデファクトスタンダードです。各種資料作りに活用しています。
- Excel:表計算、データ分析、グラフ作成。
特に化工計算等の式は、データベースを作って業務効率化しています。恐らくほとんどのエンジニアは、自分用の計算Excel作っているでしょう。 - Word:文書の作成、編集。
計算書や設計根拠資料、プロジェクト概要のまとめ、契約書作成などに使用しています。文章の誤字脱字チェック機能もあるので、よくお世話になっています。 - PowerPoint:プレゼン資料作成。
他者に仕事の概要を説明する際や、調査レポートを作成するのに使用しています。プロセスや機械の簡単な構造を分かってもらう時のお絵描きにも使用します。
最新版のOfficeはサブスクタイプのMicrosoft 365しか販売していませんが、個人的にサブスクは好きでないため、買い切り型の「Office Home and Business 2021」を使っています。
他社と情報共有しながら仕事を進める場合は、Officeだけでなく、Googleのオフィスソフトである「スプレッドシート」や「ドキュメント」も併用しています。
IJCAD
インテリジャパン製のAutoCAD互換ソフトです。互換CADは、DraftSight、ARES、ZWCADなど他にもありますが、使い勝手、機能、価格などを比較して、個人的に良いと思ったので購入しました。
PFD・P&IDの作図、レイアウト設計、機械設計などに使用しています。
操作性はAutoCADとほぼ同じです。ライセンスも、PC1台用のスタンドアロン型、複数PCで使えるUSB型、複数ライセンス用のネットワーク型など、用途に応じて選べるのが良かったです。私はデスクトップPCと、現場用のノートPCで使用したかったので、USB型を選びました。
バリエーションはLT、Standard、PROと3種類あり、搭載している機能が違います。CADソフト特有の機能はそれほど使いこなしていませんが、PDFのCAD化機能欲しかったため、私はStandardを選んでいます。
引用:IJCAD カタログ
汎用CAD以外にも、機械用のMechanical、電気用のElectrical、建築・設備用のArch、建築・土木用のCivilがあるので、用途によって選べるのでオススメです。
参考として、IJCAD Standard、USB型で約12.5万円です。
生み出す付加価値と、使い続けることを考えれば、他CADよりも安い価格だと思います。
Fusion360
Autodesk社の3Dソフトです。応力解析などもできますが、私の場合は成果物のイメージ共有メインで使用しています。製作協力会社が3Dデータの取り扱いに慣れている場合は、こちらで設計・作成した3Dデータをそのまま先方に送り、製造に役立ててもらっています。
引用:Fusion360 公式HP
2D図面への出力も出来るので、ある程度の物量ある設計であれば、最初から3Dで描くと全体パフォーマンスが良くなります。
画像処理系
資料の見栄えやデータサイズを調整するため、小さい画像を綺麗に拡大したり、色合いや明るさを調整したりします。
GIMP | 総合画像処理。無料。 切り抜き、色合い調整、明るさ調整など、 色々と行なえますが、使いこなすまで少し難しいです。 https://www.gimp.org/ |
Real-ESRGAN-GUI | 画像拡大。無料。 GUIベースで、簡単に画像を拡大できます。 https://github.com/tsukumijima/Real-ESRGAN-GUI |
SmaHey | 画像拡縮。無料。 GUIベースで、簡単に画像を拡大、縮小できます。 私は、画像サイズ落とすための簡易圧縮機としての使用が多いです。 https://softaro.net/Image/SmaHey.html |
Inkscape | 総合画像処理。無料。 ベクターファイルも扱えるソフトです。 ほぼ使いませんが、svgファイルを使う必要がある時だけ使います。 https://inkscape.org/ja/ |
画像結合アプリ | 画像結合。無料 4枚又は2枚の画像を結合して1枚の画像にします。 複数画像を相手に送る際など、ぱっと見れるように画像をひとまとめにしています。 https://hp.vector.co.jp/authors/VA058198/free/cmb/index.html |
現場作業のハードウェア
作業着
現場の下見や施工管理時、作業を行う際に着用します。
現場で動いて汚れるということ、冬は着込めばなんとかなるので夏場の暑い時を想定し、下記条件を満たすものを選んでいます。
- 吸汗速乾
- 防汚性
- ストレッチ性
- 帯電防止
- デザイン性
現在はTS DESIGNの「4Dジャケット」と「4Dメンズカーゴパンツ」を着用しています。
見た目が良いので公共交通機関で移動する際も周りの目があまり気にならないのと、洗濯してもすぐ乾くので重宝しています。
ヘルメット
現場で頭を保護します。一応2種類持っており、鞄1つで動くときは画像右側の「IZANO 2」を使っています。折りたたんでコンパクトになるので、荷物が嵩張らず助かっています。
引用:IZANO 2 公式サイト
安全靴
爪先や足の甲を保護します。保護機能はありつつも、なるべく軽く、動きやすく、オシャレなものが欲しかったので、現在はアシックスの「ウィンジョブ CP201」を使用しています。
靴底が耐油性ラバーなので、機械油がある環境でも劣化しにくいのが良いです。
空調服
夏場の暑い時用です。ファンで風を強く送るタイプではなく、ペルチェ素子を使って冷風を送るタイプにしています。理由は、気温が高いときは、風を送るだけだと涼しさを感じない時もあるためです。
現在はサンコーの初代「冷蔵服」を使っています。電源にはAnkerの20000mAhモバイルバッテリーを使用しており、風量:強、ペルチェ冷却:ONの状態で8~9時間ほどは持ちます。
ファンも外して洗えるので、粉塵がある箇所でも気にせず使っています。
今後買うならば、冷蔵服2が出ているのと、他者もペルチェ素子使った商品出しているので、色々と比較しながら購入するのをおすすめします。
ただし注意点として、背中にファンがあるタイプはフルハーネスと干渉しやすいので、使う現場によっては腰にファンがついているタイプの空調服のほうが良い時もあります。
各種工具
現場で測量したり、簡単な作業を行う際に使用しています。工具をがっつり持ち歩くわけではないのですが、車が無いと意外と重くて移動がつらいです。
レーザー距離計はBOSCHの「GLM50-27CG」を使っています。レーザーが緑なので見やすいのと、50mまで測れるのでほとんどの現場で事足ります。
あとは適当にモンキーレンチや六角棒レンチなど、軽作業用のものを取り揃えています。
バッグ
現場作業がある際に、工具やノートPCを持っていくのに使用しています。
汚れを落としやすく、防水機能もちゃんと欲しいので、素材がターポリンであるアンダーアーマーの27Lバッグを使用しています。
土砂降りの中、傘は体が濡れないように使い、バッグは豪雨に晒された状態でしたが、バッグ内に雨が染み込んだ様子はありませんでした。見た目も悪くないので、スポーツやハイキングなど、普段使いにもオススメです。
まとめ
今回は設計エンジニアである私が、どのような仕事道具にお金を使っているか紹介しました。
業務内容で変わるとは思いますが、私の場合は設計業務があるので、それに必要なパソコン、資料作成や計算に使うソフト、作図ソフトなどが必要となっています。また、現場に出ることもあるので、作業着やヘルメット、安全靴といったものも欠かせません。
自分が使いやすいもの、もしくはテンションが上がるものを仕事道具にすると、仕事の効率は上がります。会社勤めの頃も、社給の道具が使いづらければ、専用のもので無い限り自腹で買って使うこともありました。
ここに載せていませんが、専門書なども仕事道具の一部ですし、仕事仲間と連絡を取るためのコミュニケーションツールなども仕事道具だと思っています。
あなたも自分のお気に入りの仕事道具を見つけ出し、一緒に仕事道具に投資することで業務効率を上げていきましょう。なにかオススメがあればコメントやTwitterなどで教えてくれるとうれしいです。